私は高校時代の3年間。往復20キロ以上の道のりをほとんど毎日自転車で通学していました。
私のようにそこそこ長い距離を通学していると通学途中に色々と面白い出来事もあるもので、今回は備忘録というか自分の中の記憶の保存というか通学途中に経験した少し面白い出来事を残しておきます。
始まり
高校一年の5月だったでしょうか、いつも通り家を出て自転車を漕いで、あと数分で学校だ。というところで片側1車線の道路を挟んだ向こう側の路肩を2人組の女子中学生が同じように自転車を漕いでいるのが視界に入りました。
中学生とはどうしても通学時間が被るので、遭遇すること自体珍しいことではなかったのですが、なんとなく相手も同じ自転車通学ということで妙な親近感を持っていたんだと思います。
心の中で「頑張ってるなぁ」などと勝手に思っていました。
ちょうどすれ違いかけた時に、反対側の中学生2人組の1人が自転車のベルを鳴らしました。
ここで何を思ったのか今でもよく覚えていませし分かりませんが私も自然とベルを鳴らしてしまいました。仲間意識というものでしょうか。
鳴らし返した瞬間、心の中で「やってること不審者やんけ」と思ってしまうほどの不審な行動に自分でもびっくりしていました。
コミュニケーション
それから毎日、ではありませんが彼女ら2人組、もしくは片方とすれ違う際には毎回、向こうからベルを鳴らしてきてこちらからベルを返す。ということをひたすら繰り返すようになっていました。
実のところ初めの数回は無視していたのですがすれ違う度に鳴らしてくるので私も礼儀というかなんというか、なんとなく自然と返すようになっていきました。
こんなことをあの子たちはこの道を通る全員にやっているのか?とある時思い、同じ道を通る同級生に聞いたこともありましたが、?という顔をされて気まずくなったこともあります。
高校3年の後半になってもベルを鳴らし合う謎コミュニケーションは続いていましたが、段々とベルだけでは飽き足らず、今度は向こうから直接挨拶や質問を投げかけてくるようになったのです。
片側1車線の道路を挟んでの超短時間の会話でしたが、互いの部活動などの質問や(私は帰宅部)簡単な挨拶など、気づけば会うたびに声を掛け合っていました。
そんな私の高校生活もいよいよ大詰め、高校時代最後の授業も終わり、2月の自由登校期間に突入。
そして卒業式当日になりました。
せっかくだから会えたらいいなぁと思っていましたが、結局最後に会うことは叶いませんでした。
道路越しの些細なコミュニケーション。
あの時、やり取りを交わした名前も知らない中学生たちは元気にしているのでしょうか。
3年間の自転車通学の中の、1つの思い出です。