全国の公立中学校を対象に来年度から徐々に形が変わっていくものがあります。それは部活動です。
来年度2026年度から部活動の地域移行が数年を経て行われていくそうです。

「部活動の地域移行」と呼ばれるこの改革では、これまで学校の先生方が中心となって運営していた部活動を、地域の団体や指導者に段階的に移していく取り組みが進められています。
これ自体は、土休日に部活動があったりで教員さんの仕事量が増えていること。私が住む淡路島のような少子高齢化が進み一つの学校の部活だけでは人数が足りず、部活が成り立たない状態が発生しているなど、ちゃんとした理由があります。
ただ、私は少し寂しい、です。
居場所を失う
私の住む市町村を初め、多くの場所ではどうも地域移行後の部活動への参加は強制ではなくなり任意になるところが多いそうなのです。つまり今まで「やりたいことがない人」「やる気のない人」などは参加せず帰宅部になってしまう現象が起きてしまうかもしれないということ。
もちろん運動をしていてクラブチームに入ってるよーとか、地域でやっている何かの団体に入っているよ!
みたいな人は無問題。
問題はそれらにも属さず、真の帰宅部になってしまった人です。
部活にも入らず毎日家に帰ってもYoutubeのショート動画を眺め、ゲームをやってダラダラ時間を潰す生活を満喫する生活に突き進むのが私には容易に想像できます。というか私も高校時代は帰宅部だったのでそうなる未来はよく分かっています。(私はその代わり釣りに行ってましたが)
毎日、平日は家に帰って時間が余り、土日も試合や練習もなく時間が余る。中学生ならバイトもできないので本当に帰宅部になる道を選んだ人は余った時間をどう使うかという問題に直面すると思います。
暇と孤独を抱えてしまう中学生が増えてしまうのではないかと少し心配してしまいます。
地域移行にも課題がある。
また、地域移行後の部活動(地域のチームや団体など)に参加しても問題はたくさんあります。
例えば練習場所が遠い場合は移動や送迎の問題があったり、従来より練習回数が減ってしまう…などなど入ったら入った後も色々と問題点もあると個人的には考えてしまいます。特に淡路島のような交通の便が悪いところなら参加へのハードルは高くなるのは確実でしょう…。
私がこんなことを思うのは、
中学の部活を通して自分自身が大きく変わることができた経験があるからです。
当時は何をとち狂ったのか吹奏楽部に入っていました。ですが、顧問が当時の私にとってはとんでもなく恐ろしく、さらには直属のパートの先輩もこれまた当時の私には恐ろしく感じられ、楽譜もろくに読めず、大して楽器も上手に吹けない私は同級生の中でも100%「あかんやつ」として見られてきたような過去がありました。(私の誇張を含むかも)
それまでチームに入って一緒に何かをすることがなかった私にとって部活は本当に地獄でした。
合奏などでミスをすると公開処刑をくらったり、先輩からあれこれとありがたいご指導をいただいたりとそれはそれは当時の私にとって厳しい環境だったと記憶しています。(今から考えると全員優しかったです)

ただ、怒られたり教えられたり逆に後輩ができて教えることがあったりと時間が経つにつれ雰囲気にも慣れて最終的に3年生の秋、部活を引退するころには「あぁ、やっぱりこの部活を選んで正解だったな、結構楽しかったしね」と思えるぐらいにはなりました。
今思い返せば、部活はこのように「地獄だ」と思えた環境を引退する頃には「楽しかった」と思うように変えるほどの私を改心させる力があったのです。
また、部活での数々の経験は今の自分の土台に確実になっています。
先生方の負担を減らすこと。地域と子供達をつなぐこと。どちらももちろん大切です。
ただ、地域移行によって部活の数が減り、参加する人が減ってしまう未来を私は少し怖く感じています。
確かに、昨今の教育現場の現状が悲惨なことは学校在学中から色々と仲の良い先生方から聞いていて私の知るところにもありました。
ただ、部活動の地域移行は中学生から様々な経験や学びを奪うような気がしてなりません。
私のような性格の人間なら部活にも入らないで悠々自適〜!ライフを送るのを選択するでしょう。
部活に入っても、練習回数が減り、活動時間が短くなる中で以前の部活で得られた経験と同等のものを得ることは難しくなるでしょう。
しかし、2026年度から部活動は徐々にではありますが地域主体へ変わっていきます。
それは決して悪い進化ではなく、未来に沿ったやり方であることは間違い無いです。
でも、あの時の私のように、「部活が嫌いだったけど、入ってよかった」と思える子が、一人でも多く生まれる仕組みを残してほしいと願います。
これまでの青春が、失われることのないように。